イヤイヤ期は、子どもの成長の一環とはいえ、親にとっては大変な時期ですよね。「何を言ってもイヤ!」と言われたり、思いがけない場所で大泣きされたり…。そんな時期だからこそ、少しの工夫と視点の切り替えで気持ちが楽になるかもしれません。今回は保育士としての経験をもとに、具体例とともに対処法をご紹介します。
イヤイヤ期とは
イヤイヤ期は、1歳半から3歳頃の子どもに多く見られる行動です。この時期、子どもは「自分でやりたい」「自分で決めたい」という自己主張が強くなり、言葉や感情のコントロールがまだ未熟なため、親との衝突が起こりやすくなります。実際に「イヤ!」と言うことが多くなります。面白いくらいに「イヤ!」と言います。
よくある「イヤイヤ」の具体例と対処法
朝の着替えがイヤ!
実例:
保育園で「お気に入りの服じゃないからイヤ!」と泣き出した男の子がいました。選んだ服を投げて、全く着替えをしない状態に。
対処法:
- 選択肢を与える: 「この青い服と赤い服、どっちがいい?」と聞いて選ばせることで、自分で決めたという満足感を与える。
- 遊びに変える: 「この服を着たら、スーパー戦隊みたいでカッコいいよ!」など、子どもの興味を引き出す。
- 時間をかける: 無理に着替えさせようとせず、少し時間を置くことで落ち着きを取り戻させる。
食事で「食べたくない!」
実例:
おやつのバナナを「食べたくない!」と言い、机に押し返してしまう女の子。何を差し出しても「イヤ!」の一点張り。
対処法:
- 少量で試す: まずは「一口だけ試してみる?」と聞くと、気分が変わり食べる場合があります。
- 食べる楽しさを教える: 「バナナをゾウさんみたいに食べよう!」など、想像力を刺激する。
- 強要しない: その日は諦めて別のメニューを用意するのも一つの方法。食べない日が1日あっても成長には影響しません。
公園で帰るのがイヤ!
実例:
「まだ遊びたい!」と公園で大泣きする男の子。お母さんが抱っこしようとすると全力で逃げ出す場面も。
対処法:
- 次の楽しみを用意: 「お家で絵本を読もうか?」や「帰ったらおやつがあるよ!」と次の楽しいことを提案。
- 時間のカウントダウン: 「あと5分遊べるよ。その後はお家に帰ろうね」と事前に伝え、時計を見せる。
- 代弁してあげる: 「もっと遊びたかったんだね。楽しかったんだね」と共感することで、子どもの気持ちが落ち着くことがあります。
イヤイヤ期との向き合い方のポイント
- 共感する: 子どもの「イヤ!」には理由があります。「そう思うんだね」と受け止めるだけで安心することも。
- 完璧を目指さない: 親がすべてをコントロールしようとするとストレスが増えます。うまくいかない日があっても大丈夫。
- 親自身の気持ちを整える: イライラしてしまったら深呼吸を。自分を責めず、リフレッシュする時間を持ちましょう。
まとめ
イヤイヤ期は、子どもが「自分」という存在を確立するためにも大切な時期です。親としては根気が試される場面も多いですが、少し視点を変えるだけで、子どもとのコミュニケーションが楽になることもあります。そして、何より大変な時こそ、保護者の方自身が自分をいたわることも忘れずに!どうしても苦しい時は、安全な部屋に子どもを残し離れることも有効です。こんな時は動画視聴に頼ったって良い!TVに頼ったって良い!「少しこれ見ててね」とその場を離れて、(玄関の外に出る、ベランダに出る、トイレにこもるなど)深呼吸したり、好きな音楽聞いて、「よくやってる。頑張ってるね」と自分に声をかけてあげてください。世の中には、子育てする人を応援したいサービスもたくさんあります。そんな人やサービスをうまく使って一緒に子育て楽しみましょうね。
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